PCIバス用テレビチューナー「SmartVision」を愛用しているのだが、たまたま今、教育テレビに回すとちょうど第一楽章が始まるところだった。
協奏曲というのはあまり好きなジャンルではなかったが、久しぶりに聴くと非常に面白いものだと、再認識した。
オーケストラという大所帯を向こうにまわしてのピアノという構図
ときにオーケストラに溶け込み、ときにすばらしいソロとなるピアノ奏者に感心してしまった。
こんなにおもしろいジャンルだったとは・・・・気がつかなかった。
レコードとして持っているのはモーツァルトの「戴冠式」だ。これはこれで愛聴してきたのだが、いまさらながに聴いてみたくなった。
戴冠式といえば非常に腹立たしい出来事があったのを思い出した。
今からざっと25年前後も前のこと。龍野市(現たつの市)の赤とんぼ文化ホールだったけな、そこに岩城宏之とNHK交響楽団がきてくれたのだ。
最初からざわついた音楽会だった。演奏の途中で客が入場するのはよいとしても、平気で入り口のドアをバタンとならすのだ。
そのたびに演奏者の気が散っているのが見えた。だって、そのつどチラッと観客席後方を見る演奏者なんてここ以外では見たことがないもの。
ホールの職員の案内がわるいのかどうかはしらないが、小さな子供は泣き始めるわ、ドアは相変わらずバタン、バタンと音を立てている。
やばい!これはやばすぎる。こんなコンサート、許されるはずがない・・・・と気をもんでいたそのとき、演奏はまさにモーツァルトの戴冠式の第二楽章にさしかかった。
突然に岩城氏は指揮棒を譜面台にパンパンパンと叩きつけたかと思うと、観客席に向き直り、「嫌がる子共を無理につれてくれば、音楽嫌いの子供になってしまう!!」などと激昂・・・・・・・・
誰が悪いのか・・・・それは龍野市職員かも知れないし、そんなことより人間としてまったくマナーができていない観客だったのか・・・・・。
いずれにせよ、私は最悪のコンサートに立ち会ったわけだ。
最終的には最後まで演奏を続けられましたが、アンコールなんてあるはずがない・・・・・
この最悪のコンサートを目の辺りにした私は、今思い出しても腹が立つ。
観客とそのホールの市職員のマナーの悪さに辟易したものだ。
そして気を悪くした私よりも、もっと腹がたったのはよい演奏をと真摯に向き合ってくれていたであろう岩城氏をはじめとする奏者であったと思う。
その岩城氏も2006年6月15日に永眠されたそうな・・・・・
合掌・・・・・・・・・・・・



